オートバイの旅No.10アルジェリア [オートバイの旅]
これは1976年のバイクによる6大陸17万キロの旅の全写真集です。
約30回の予定で掲載したいと思います。
今回は No.10 アルジェリアです。
タイトル写真 ※写真をクリックすると拡大表示されます。
訪問先; 北アメリカ、南アメリカ、アフリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリア
旅行期間 1976.08.03~1979.09.30
ーアルジェリアの国境に着いた時、トラックの上の予備ガソリンは缶が転がって空っぽになっていました。
ーさらに、朝にはバイクのタンクが空になっていました。キャブのニードルがおかしくなったのでしょう。オーバーフローしたようでした。
ーそこで車で来ていたツーリストたちに事情を話し、ガソリンをもらうことが出来ました。本当に感謝です。
ータマンラセットでトラックから別れ、自分ひとりの旅が始まりました。
ー寄り添うものがない所でキャンプ。
ー走行距離は90,000を越えました。
ー目指すはアルジェリア中部のインシャラの町です。
ーその時、タマンラセットまでの舗装工事中でした。路盤を作っている時です。走ることができません。
ー轍を見ながら進みます。
ー前からも後からも誰も来ない。
ー時々休んでは、砂漠の中にいる自分を感じていました。
ーアルジェリアにはこのような標識もありました。
ーここは轍がしっかりしています。
ー近くに2900mのタハト山があり、アハガル高原と言われています。
ー山が見えるところは安心感があります。
ーここにも標識がありました。
ー大きな山です。
ーそして水溜りを見つけたのです。地中海が近いことを感じました。
ー夕日。この近くでキャンプしたようです。
ー更に北上します。
ー毎晩、空一面を星を楽しみました。
ーそろそろ、食料が少なくなり、早く町に着きたい気持ちです。
ー私は轍を見失いました。広い所では、少しずれてしまうだけで、分からなくなります。幸い、軍人を乗せた車が近づいてきたので教えてもらいました。教わった方向にがむしゃらに走ると、しっかりした轍がありました。
ーこのように路肩部分に延々と石を並べてある所もありまっした。
ーワーゲンのワンボックスが放置されています。
ータイヤの残骸。目印かもしれない。
ーでかい岩山も現れました。
ー水が湧くワジには椰子も茂ります。
ーこの先の山の裾にもオアシスがありました。
ー壁のような山が現れました。
ー路肩には目印の石積みが並びます。砂嵐の時には必要なのでしょう。」
ーここにも両側に目印の石積みがあります。
ーこの日はここでキャンプ。テントの中は大好きです。自分の家ですから。落ち着きます。どんなに風が吹いても、雨になっても、寒くてもテントの中に入れば、OKです。
ー山の連なりも見えるようになりました。
ーアトラス山脈です。
ーしかし天気が悪いな。
ーアスファルト舗装になりました。うれしいいい。
ー本当に砂地から開放されました。
ー本当に舗装のありがたさを感じます。バイクも元気になったように軽く走るのです。少しアクセルを開くと飛んで行きそう。
ーサハラに残した私のバイクのタイヤ跡。
ーほぼ、砂漠を越えた。疲れた。
ーここで書きたかった文字です。「サハラ」
ーインサラーの手前にあった村です。久しぶりに食料品を買いました。
ー村の直ぐ、そばまで砂は迫っています。
ーこの白いものは地下水路の縦孔だと思います。水道管です。
ーヨーロッパに近くなりなりました。野外のカフェです。
ーこんな砂山もありました。
ーインシャラに到着。ここでイギリス人の旅行チームと出会い。その中に日本人の女性がいるのを見つけました。
ーオアシスの内部です。
ー私のキャンプです。こんな快適なキャンプは初めて。
ー激しく砂は移動します。
ー砂丘に囲まれた町です。油断すると、埋まってしまうと思います。
ーガルダイアのオアシスです。全てナツメヤシ。
ー砂丘を歩きました。汚してしまったけど、直ぐに消えるから良いか。
ーびっしりと四角い屋根が見えます。
ーここでも夕日を見ました。雲のない夕日はこんなもの。
ーここで私は、白いアリを見つけました。真っ白で、銀の羽毛が生えているようでした。
ー稜線に沿って粗朶が植えられいます。砂の移動を防ぎたいのでしょう。
ーイギリス人の冒険旅行隊です。2トンのトラックを改造して客を乗せての旅行です。私も食事をさせてもらいました。
ーここは、ちょうど山と山の間です。
ーもう少しでガルダイアの町です。
ー椰子の木に囲まれたガルダイアの町です。
ー長い間、土色ばかりで、この白い塊を見た時はショックでした。眩しかった。昔ラクダに乗り、ここに到着した旅人もそうだったと思います。
ー山全体に町は広がっていました。
ー少し離れた所です。
ーオアシスには井戸があります。砂漠地帯といっても、ワジという水源があるのです。そこにオアシスが発生します。
ー街路樹も良いですね。
ー靴屋です。違う町では肉屋だけの所を見かけました。どの店もどの店も肉がぶら下がっていて異様な世界でした。
ー飯屋。
ーみんながお決まりの長ズボンを履いている。
ー町の奥に入ってみました。
ーこの地域の住宅形式です。この狭さが良いですね。人とのふれあいを強制する。無関係でいられない。
ー少し生意気な子供。
ーアトラス山脈を越えます。
ー地中海。サハラを越えてきた私には、非常にまぶしく写った。苦しかったから余計に水の景観に癒されます。
ーアルジェの海岸。
ー首都アルジェ。やはりフランスの町のようだ。長い間フランスの植民地でした。
ーこのなんでもない街路もフランスのようです。
ー冬の地中海沿岸は雨が多いのです。このころから、毎日が雨で参りました。全てが濡れてしまった。
ー地中海沿岸というイメージそのものです。白い建物が多い。
ー近くの村の青年たちが集まりました。みんなで小銭を出し合って、ビールを私に寄こしました。
ーどうしたんでしょうか。元気がない。襟に巻いているものはトアレグの青年から貰ったターバンです。
ーアルジェに近いコンスタンチーヌという町だと思います。写真を拡大するともっと素敵に見えます。
ー素敵なところです。
ーニジェ-ルの国境事務所では、立場の偉そうな職員がシャワーを浴びるようにと勧めてくれたのです。準備してくれた小枝で囲まれた部屋には、水が満たされたバケツが置いてありました。貴重な水です。ありがたく使わせてもらいました。私があまりにも汚れていたのかもしれない。匂ったかもしれない。今も思い出す情景です。感謝です。
次回はNo.11チュニジア・アルジェリアです。